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トップ歴史放談船橋の伝説> 相生の竹

相生の竹

むかし、船橋大神宮に相生(あいおい)の竹と呼ぶ竹があったといい、この竹の由来は次の通りであるという。
 
いつの頃か、海神村のはずれに、水がコンコンと湧き出る泉があった。ある時、その泉がひどく光って見えるので、里人が行ってみると、丸い立派な鏡があった。ひろい上げて見ると鏡には“夕日大神宮”という字がほられてあった。この鏡はかつて千葉介常胤が天子様から拝領したもので、千葉家滅亡の時にこの地にかくし置いた、由緒ある鏡であった。
 
そこで里人は、この鏡を持ち帰り、宮を建てて納め、船橋宿の守り神とした。すると間もなく、宮の庭の片隅に竹がはえてきた。
 
ところがその竹は、本は男竹で枝は女竹であった。里人は「不思議なことがあるものだ」とうわさし合い、大神宮様の相生の竹として、長く大切にしていたという。

掲載日 令和3年2月9日